２時前には部屋に入ることができた。部屋は細長い感じで、ベッドが２つ並んでいるだけで一杯になってしまう。まあ、伊東園に快適さを求めてはいけない。
４時半から１時間、カラオケを楽しんだ。機械はそれなりにいい音を出していたし、部屋の広さも十分だったのだが、いつ掃除したのかという感じの汚れ具合だ。まあ、伊東園に清潔さを求めてはいけない。
６時、夕食はバイキング。少し早目に行ってみたが、すでに数人が食事を始めていた。この辺は施設によってバラツキがあるのだが、癖をつかむまでには至っていない。
伊東園に行くときには必ず別注料理を頼んで、プチ贅沢をするのが我が家のルールだが、今回はもちろん「金目鯛」を頼んだ。稲取と言えば、金目鯛だから。
飲み放題のビールを飲んで、金目鯛や寿司などを食べれば、気分は上々。最近は歳とともに量が食べられなくなってきて、少し寂しい思いもするが、食べ過ぎて苦しい思いをするよりはいいと考えるようになった。
部屋に戻り、風の音を子守唄にすぐに寝てしまった。旅行に行くと、毎回こんな感じだけど、健康には悪いべな。
平凡な毎日を打破するため、我が家では毎月のように旅行に出かけることにしている。先立つものがあるうちは余生を楽しむつもりだが、もちろん借金をしてまでは出かけることはないから、もうしばらくは子どもたちも理解してくれるだろう。
今回も通い慣れた伊豆への旅行だが、この時期に行くというのは、「河津桜」が狙いであることは間違いない。残念ながら天気予報はあまり良くないので、無理しない程度に行動するつもり。
家を10時きっかりに出て、海沿いを走る。真鶴道路から熱海ビーチラインへと、金持ちらしく（？）有料道路を選んでいく。真鶴は200円と納得できるが、熱海は470円に上がったのが納得できない。それでも一般道を走る気にもなれず、毎回有料を使ってしまうのだが。
伊豆高原の伊豆高原ビール本店で昼飯を食べることにした。魚類はどうせ旅館で出るから、カキフライ定食を注文。雨が降り続くあいにくの天候、さらに平日の昼時なのに店内はかなり混んでいた。観光地に人が戻って来たのは、確かなようだ。
雨は次第に強くなり、風も出て来た。家を出るときには雨は降っていなかったのだが、車に傘を積んできてよかった。女房がいい傘を積もうとするから、失くしてもいいようにビニール傘に替えさせたが、旅館の玄関に入ろうとすると突風が吹いて、あっという間に傘が壊れてしまった。先見の明と、いうのかな。
今夜の宿は「伊東園ホテル稲取」。近くに、いつか泊りたいと考えている「食べるお宿浜の湯」がある。隣の「稲取赤尾ホテル」には、昔に泊ったことがある。
岬の突端に位置するためか、風が半端なく強い。時間があったらホテルに隣接する「どんつく神社」を見学しようと考えていたが、ホテルの人のアドバイスもあり、やめることにした。