今日の宿の「熱川ハイツ」は、ちょっとした山の頂上に立っている。以前は公営宿泊施設として大田区の指定保養施設でもあったとか。泉質と絶景が自慢の宿として、多くの宿泊客に親しまれてきた歴史ある温泉宿とのこと。2019年3月に伊東園グループとしてリブランドされ、オープンした。
公営施設だったことを主張するような立派で凝った建物、海を見下すプールも夏には賑わいそうだ。カラオケルームも立派で、音もいいし、ミラーボールまで回っているし、防音もしっかり。
泊った部屋には広さも十分な露天風呂がついており、海を見ながらゆっくり温泉に浸かれる。ただし、寒波のために一度入ったら、出るのに気合が必要となるが。
夕食は、伊東園定番のバイキング。別注料理として和牛ステーキを頼んでおいたので、ガツガツ料理を集める必要もない。席も指定なので、皆焦ることもなく雰囲気は悪くなかった。
夕食後、部屋に戻って、いつものパターンで歯だけ磨いて布団にバタン。長い夜が、始まった。
ここで一点だけ、気になったことも書いておこうと思う。フロントがあるのは4階だが、この階のトイレが男女とも使用禁止になっていること。食事会場もこのトイレを使うのだが、高齢な客が多いホテルなのにトイレが使用禁止って、どうなの？たまたま男女ともに故障したばかりならまだしも、聞けば昨年からずっと同じ状態とか。伊東園にしては珍しく、コーヒーを自由に飲めるロビーもあるのに、一番大事な所に配慮がいかないのは残念。「公務員気質がまだ残っているから、伊東園に買収されるんだよ」と一言いいそうになったが、何とか堪えた。
全国旅行支援が延長され、それを逃していけないと、1月に２泊３日で伊豆へ出かけることにした。今回の宿泊先は、最近多く利用するようになった伊東園グループ。その中でも、１泊目には部屋に温泉の露天風呂があるという旅館を選んだ。２泊目は、以前泊った時に名物の風呂を利用できなかったことが心残りで、今回はそのリベンジということになる。
家を１０時に出発、天気予報では１０年に一度という寒波が日本列島に押し寄せているというが、そんなことは感じさせない好天だ。一応、車は四駆だし、タイヤも雪道でも対応できるものに替えたから、それほど心配もしていない。
海沿いの道路を、小田原から真鶴道路に入り、湯河原を抜けて熱海道路に入る。有料道路、特に熱海道路の方は高くなったけど、快適な海沿いのドライブのためには必要経費だと割り切っている。
伊東の道の駅まで走って、ここで休憩。昼食は、軽く麺類にする。海の幸豊富なメニューもたくさんあるが、旅館の夕飯で魚関係が出ることを考え、いつも旅行の昼飯は軽目のものにしている。
チェックインにはまだ早いので、時間調整で熱川の海岸近くまで下りて行った。観光地として有名な「穴切湾」を見ようと思ったが、途中でロープが渡してあり、通行止めになっていた。釣り人が数人、ロープの先に歩いて行ったが、車ではダメとのサインを送って来た。
Uターンして、ホテル「志なよし」の前にある「熱川ほっとぱーく」で時間をつぶす。足湯もあり、もう少し気候が良ければ楽しいだろうが、強くなってきた風に追い立てられるように車に戻った。
冬ということもあるだろうが、海沿いのホテルには活気もなく、道路を歩く人の姿もまばら。これ以上行く所もなくなったので、旅館に行くことにした。
