３時を過ぎたので、ホテルに向かった。今回の宿は、「箱根小涌谷温泉 水の音」。大好きな、共立リゾートが運営するホテルの一つだ。
フロントでチェックインするときにスタッフの名札を見ると、昨年お世話になったIさんだったので、丁重にその時のお礼を言った。女房もすぐに来て、本人からもお礼を言う。あれだけ大騒ぎしたので、覚えていてくれたようだ。嬉しいような、悲しいような。
部屋は露天風呂付きの客室だったが、温泉ではないとか。まあ、この宿には空いていればいつでも入れる貸切風呂が３つあるから、大丈夫。
早速、貸切風呂に行ってみると、２つが空いていたので、一番奥の風呂に入る。入浴後、自分は部屋に戻ったが、女房は大風呂を２箇所入ってから、貸切風呂にも入って戻ってきた。湯あたりが心配だが、しっかり元を取ると言う姿勢にはいつも驚かされる。
お楽しみの夕食だが、「炙り焼き会席」か「足柄遊膳」のどちらかを選ぶことになる。足柄から来ているのに、また足柄と言うのも何だから、炙り焼きを選んだ。
このプランにはアルコール類の飲み放題がついているので、遠慮することなく酒も飲むことができる。ビールから始まって、冷酒、梅酒、サワー、、、後は覚えていない。
部屋に戻ると、まずは歯を磨いて、少し横になろうとベッドにゴロリ。そのまま朝を迎えるという、定番のパターン。共立名物の夜鳴きそばを食べ損なってしまった。正直言うと、共立の宿に泊まるのは今回で１９泊目になるが、夜鳴きそばを食べたのは１度しか記憶にない。ほとんど飲みすぎて、バタンキューなのだ。
GWは我慢して家の中にジッとしていたから、もうそろそろいいでしょ、という感じで箱根から伊豆への旅行を計画。今回の大きな目的は２つ、１つは昨年ホテルの前で転倒して救急車騒ぎとなってしまったことへのお詫びも兼ねて、もう一度同じ宿に泊まること。我が家では「リベンジ」と呼んでいるが、意味合ってるのかな。
２つ目は、前回泊まってお気に入りとなった「伊東園ホテルズ」の中で、人気が高いホテルに泊まってみること。その内容によって、今後も伊東園を続けるかどうかを判断しようという目論見だ。
昼飯を家で食べてから出発、我が家にしては遅いスタートだ。昨年開通になった南足柄市から箱根町に抜ける「はこね金太郎ライン」を使うので、時間が余ってしまうことを計算してのことだ。
狩川の源流に通っていた頃にはよく通った道だが、最低限の整備がされ走りやすくなった。また源流へネイティブなヤマメを求めて入りたいと思いながら車を走らすと、すぐにトンネル。トンネルを抜ければ、そこは箱根だ。新緑の中、快適なドライブ旅が始まった。
仙石原の「箱根湿生花園」へ寄った。もうここへは何度来ただろう、入園料は割引が使えて一人１００円。時間調整には、ピッタリの場所だ。
風薫る５月、植物たちは元気いっぱいに新しい芽を伸ばす。高原とは言え、強い日差しで暑いくらいだ。
過去に来たときには植物なんてつまらなくて、すぐに一周してきたものだが、最近庭いじりなどするようになると、視点も自ずと変わってくるものだ。
軽く一周して、いい運動を済ませれば、時間もちょうどいい感じになっている。こんな天気のいい初夏の日に、湿生花園へ行ったんだなぁと、いつか思い出す日も来るのだろうか。空が、青かったなぁ。
