夫婦で旅行2021伊豆10月

　昼食は伊東の道の駅「マリンタウン」に行った。２階のレストラン街を一周してみたが、結局「蕎麦ダイニング楽」に決めた。夕食は宿でごちそうが出るから、昼は抑え気味にとることにしているのだが、メニューを見るとうまそうな物ばかりで夜のことなど忘れてしまう。食べたのは、そばと天丼のセットとうどんとかき揚げ丼のセット。胃がもたれたのは、言うまでもない。
　腹ごなしに、小室山公園に行く。車を少し遠くに止めて、そこから歩く。久しぶりにリフトで頂上へ、以前に来た時とは随分景色が違っていて、オシャレな喫茶店ができていた。もちろん、もう食べられないから入らなかったけど。
　ベンチに座って、青空の下に広がる海や海岸線や島をのんびり眺めて過ごした。リフトで下り、土産屋を抜ける時、店員さんに声を掛けられたので、以前からの疑問をぶつけてみた。恐竜広場の場所が分からないのだ。店員さんが言うには、山頂から歩いて下る途中にあるとか。次回は、上がる時だけリフトを使い、帰りは歩いてみようと思った。

　今日の宿は、伊豆高原にある「海の見えるオーベルジュ　パルテール」というホテル。限定５組らしいが、今はコロナ対応で３組だけのプチホテルだ。実は５年前にも泊ったことがあるので、リピーターということになる。
　４時のチェックインより少し早く着いたが、感じ良く迎えてくれた。まだこちらの名前を言う前から歓迎されたのは、後で分かったのだが今日の客は１組だけだから。
　夕食の前に温泉へ行くが、貸切だと気が楽だ。ゆっくり浸かって、夕食へ。料理はさすがにオーベルジュだから、とても美味しい。この宿にして良かったと思う瞬間だ。昼に食べ過ぎて心配していたが、全くの杞憂に終わった。
　明るく話好きな奥さんと、無口で人の良さそうなシェフの旦那さんのコンビは、何とも言えないいい雰囲気。コロナが去って、またお客さんが戻ってきたら、３組と言わず多くの人がやって来るだろうと確信する。
　サービスでワインが１本ついてきたので、ガブガブ飲んでしまって結構効いてしまった。部屋に戻って横になったら、そのまま熟睡モードへ。夜中に起きて歯を磨いたが、手遅れだったかな。
　隣の部屋の音も気にならず、朝までまたぐっすり寝てしまった。

　朝、二人で貸切露天風呂に入った。3つの風呂はどこも空いていたが、一番広い風呂を選択。熱すぎず、ぬる過ぎず、湯温が絶妙で快適。無色無臭の湯だが、体はポカポカに温まる。
　朝食は、少しずつのおかずを楽しめる形式。魚や味噌汁もついて、満足だ。ごはんを２杯食べたが足りず、さらに２杯ずつ追加した。
　食後はコーヒーが無料で飲める。今の経営者がこの旅館を始めてまだ２年ほどらしいが、まだまだ改善点があるように感じた。伊豆での宿泊数は８０泊ほどだが、昔と違って客の求めるものも変わりつつあると思う。古き良き旅館に胡坐をかいていては、早晩見放されてしまう運命だ。また１０年後に、この宿を利用してみたい気になった。

　チェックアウトしてから、今日の宿泊地である伊豆高原を目指す。その途中にある、中伊豆ワイナリーに寄ってみた。
　以前にも来たことがあるが、時間をつぶすには最適だ。少し山の奥に入った高い場所にあるので、別荘地を抜けて上がっていく。広いブドウ畑を横に見ながら車を走らせると、石造りの立派な建物がある。
　ワイナリーの他に、ホテルやサッカースタジアム、テニスコート、馬の牧場などもあるらしい。ウェディングなども行えるとか、相談会がちょうど開催されていた。受付のお姉さんに冗談で「ウェディングの相談できました」と言ってみたら、丁重に対応されたので焦った。こんな歳でも式を挙げたいと言う人も、たまにはいるのかな。
　施設を見学後、お土産にワインを買って、施設を後にした。