今日の宿は、小涌谷にある「箱根小涌谷温泉　水の音」。部屋には露天風呂がついている。休憩後、近くにある「千条（ちすじ）の滝」を見に行くことにした。宿から歩いて15分くらいで、到着。滝よりも、横に流れている川の方が釣り師には気になる。
　宿までは急坂を少し登っていく。宿の玄関へ向かう10ｍ手前で、事件は起きた。後ろを歩いていた女房の声が聞こえたと思ったら、自分の横を頭から突っ込んでいく女房が見えた。庭に埋めてある陶器の壺に衝突、すぐに抱き起こそうとするが鮮血が石畳にボタボタと落ちた。ぶつけた頭をハンカチで押さえるが、血が止まらない。よく見ると、血は掌から出ている。小指のつけ根がパックリ切れていた。ホテルの人も来てくれて処置をしてくれたが、救急車を呼んだ方がいいとのこと。しばらくして救急車は来てくれたのだが、受け入れてくれる病院が見つからない。結局、小田原市内はダメで、松田の足柄上病院への搬送となった。
　救急車の後を追いかけて、自分の車で付いて行ったが、すぐに見失った。病院ではレントゲン検査の結果、小指が骨折しているとのこと。傷は4針縫って、また明日の来院を告げられた。
　宿まで戻るより家に帰る方が近いのだが、部屋に荷物は置きっぱなしだし、夕食も待っていてくれるとのことなので、宿に戻ることにした。9時少し前に到着、夕食のスタッフに迷惑をかけてしまったが、食事はちゃんと提供してくれた。もしダメなら、夜鳴きそばだけにしようと諦めていたのだが、助かった。
　部屋に戻って、疲れ果ててすぐに寝てしまった。

　
た　　び でも釣りはなし

　縦貫道を戻って、国道1号線に入る。あとは箱根を目指して山登りだ。スカイウォークの先にある「山中城跡公園」に寄ってみた。
　ここは小田原の北条氏が築いた城で、4千の兵で守っていたが、その10倍もの戦力の豊臣秀吉によって半日で落城したとか。城将松田康長、副将間宮康俊、豊臣方の一柳直末等武将の墓が、宗閑寺境内にある。小さな墓地に、並んで埋葬されていたが、何だか寂しい感じがした。

３日目へ
2021年4月20日（２日目）
　朝早く目が覚めたので、風呂が始まる5時少し前に貸切風呂に一人で行った。いつもなら少しフライングしても入れるところが多いのだが、5分前ではまだ準備中だった。それなら大風呂に行こうかとエレベーターで9階に上がったが、でもやっぱり貸切の方がいいかと考え直し、４階に戻ると入れるようになっていた。７か所とも空いていたので、「瞑想の湯」に入ってみた。寝湯があって、横になるとまた寝てしまいそうだった。
　朝食も、バイキング。種類も豊富にあって、食べ過ぎないように気を付けた。やはりバイキングは気楽でいいな。
　チェックアウトして、車を駐車場に置かせてもらい、修善寺の街をブラブラ。もう何度も来ているので、修禅寺だけ見ることにして、あとは少し遠回りして車に戻った。

　昼食は、コンビニのサンドイッチ。朝はバイキングだから、どうしても食べ過ぎになるので、これは計画通りだ。
　小涌谷駅でチケットを買って、岡田美術館へ。普通に買えば2800円だけど、駅で買うと2550円で買える。
　美術館は５階まであるけど、実質は４階までの展示。フロアが広いから、展示物の量も半端じゃない。元を取ろうと自分としては相当ゆっくり見て回ったつもりだが、後ろから来る女房の姿はすぐに見えなくなった。５階に映像を流しているスペースがあるので、そこで来るのを待つことにした。この施設はセキュリティが厳重で、入るときにスマホは持ち込めない。だから、お互いに連絡を取り合うことができないのだ。
　３０分待ったが来ないので、もしかしたらトイレに入っている時に先に行ったのかもしれないと考えて、入口に戻ってみた。ところが、いない。係の人が館内放送で呼び出すと言ってくれたが、もう少し待ってみることにした。さらに３０分待ったが、来ないので放送をお願いした。女房曰く、「まだ３階の途中だったのに〜」。どんだけ元を取るんだよ。