まだチェックインには早いが、宿に車を置かせてもらって、周辺の別荘地を散策することにした。海を見下ろす斜面を利用して開発された、南向きのひな壇。温泉の供給もあり、理想的な別荘地だ。こんな家が良いとか、この家ならいくらだとか、宝くじが当たらなければ現実にはならないのに、真剣に見て回る。
2時過ぎに宿に入ってチェックイン、部屋は3時からだというので、無料の飲み物を飲もうとすると、すぐに名前を呼ばれた。部屋の用意ができたという、2時10分過ぎに入れるなんてラッキー。
今日の宿は、もう何度も来ている「アンダリゾート」。館内の飲み物は基本的に無料、カラオケ、貸切風呂、なども無料だ。
3時、貸切風呂へ。森の中に作られた湯船は、広さも十分あって快適。
5時からは、夕食。係の人は、誰もみな感じが良くて、楽しく食事が進む。隣のテーブルの若い女性の二人連れは、係の人の問いに「卒業旅行」と答えている。我が家の所に来て同じ質問をしたので、「卒業旅行です、夫婦の」と答えた。それはまずいでしょ、と焦る係の人。これで打ち解けたのか、自分のこともいろいろ話してくれて、一気に仲良くなった。
前回は記念日プランで頼んだので、ケーキを出してもらえたが、今回は標準プラン。食事も進んで、いよいよケーキが記念日の人のテーブルに運ばれていく。ところが、なぜか我が家のテーブルにも運ばれてくるではないか！何かの間違いかと思ったが、先程の係の人の配慮だった。感激した女房は涙を流していたが、このくらいで泣いてたら涙が足りなくなる。
夕食後は、予約しておいたカラオケへ。延長も含め、3時間もやってしまった。その合間に、バータイムでお酒を飲んだ。アンダは、楽しいなぁ。
31年前の3月、わが家の歴史は始まった。半年前に知り合ってから話はトントン拍子に進んで、3月に結婚の運びと相成ったのだ。半年間で実際に会えたのは週1回程度だったので、結納や挙式の打ち合わせばかりしていた気がする。その後、子供2人に恵まれ、仕事は順調に定年まで勤め上げた。離れて暮らしていた両親も呼び寄せ、20年以上も親の面倒を見てきた。絵に描いたような幸せな人生を送れたのは、人間的に素晴らしい女房のお陰もあるが、ひとえに自分の努力の賜物ではあるまいか。（嘘）
毎年、3月には結婚記念ということで、ちょっとした旅行に出かけることにしている。今回も伊豆高原の常宿と、我が家にとっては少し高級な宿を奮発してみた。
夜通し降っていた雨も出かけるころには止んで、青空も広がってきた。箱根から伊豆スカイラインを抜けるコースの方が気持ちがいいドライブができるのだが、今回も海沿いを行くことにした。途中、熱海ビーチラインは高波のために通行止め。旧道をゆっくり走るのも、たまにはいいもんだ。
伊豆高原駅に隣接する商業施設である「やまもプラザ」へ行った。駐車場代は1時間無料というのが、うれしい。
伊豆高原には何度も来ているが、駅に来たのは初めて。まずは腹ごしらえをと、何軒かある食べ物屋さんを周ってみる。どうせ夕飯は海鮮が中心だろうから、魚関係はパス。結局、中華料理ということになって、「紅龍」というお店に入った。
おばちゃんお薦めの「味噌ラーメン」と「野菜タンメン」を注文、ボリュームも味も店の雰囲気も、とても良かった。
食後は腹ごなしも兼ねて、駅周辺の桜を見物。風が強くて生憎だったけど、大寒桜は満開に近かった。
今回は春の花を見るのがテーマでコースを考えたので、まずは伊東にある大寒桜（おおかんざくら）が有名な、「松月院」に寄ってみた。
海を見下ろす小高い斜面にある寺は、整備された庭も見事だ。「桜寺」として有名で、今回はまだ早かったが「エドヒガン桜」の大樹は特に立派で、満開になればさぞや見事だろうと思わせる。
近くにある「伊東公園」も桜の名所らしいが、昼の時間になったので、花より団子を優先させ、今回は寄らなかった。
