第一希望の店はカーナビの電話番号検索では引っかからないので、第二希望の「808キッチンアンドテーブル」を目指す。カーナビに連れて行かれたのは、別荘が何軒か建った場所。店らしき建物はない。諦めて、少し手前にあった車が集まっている場所に行ってみることにすると、何とそこが目的地だった。このカーナビ、大丈夫か。目的の店は定休日、隣の店の中に観光案内があったので第一希望の店の場所を聞くと、すぐ近くだとか。
数分車を走らせ、「Ｍint Garden」に到着。店の雰囲気もいいし、夏だったらテラスで食事もできたはず。注文したのは「特製チキンカレー」。サラダは「たっぷり」を選ぶ。新鮮な野菜で種類も多く、これだけでも満足。カレーもスパイスが香ばしく、おいしい。辛口というが、いつも食べている近所のインド人が作る辛口カレーで鍛えているので、ちょうどよかった。
今日の宿は、蓼科湖の近くにある「蓼科グランドホテル滝の湯」。今回で3回目の宿泊となる。数年前に大規模な改修を行ったようで、中でも風呂が好評とか。どんな感じなのか、楽しみだ。
午後3時過ぎに着いたが、駐車場には車がいっぱい。随分と流行っているようだ。フロントからは、今日は団体客が入るとのことで、入浴と食事の時間のアドバイスがあった。
部屋で少し落ち着いてから、風呂へ。渓流沿いに造られた「棚湯」は、眼下に渓流の流れ、正面には山が迫って見え、自然の中で温泉を楽しめる。
お楽しみの夕食は、バイキング。以前泊まったときはバイキングではなかったから、いろいろ改革を進めているようだ。バイキングにはうるさい女房も、品数や料理内容にも満足していた。
夜は敷地内の木々が電飾で輝き、とてもいい雰囲気。一足早いクリスマス気分を味わえた。
宿全体について辛口なことを言えば、まだまだ古臭い旅館の名残が感じられて、残念な点も多かった。カラオケや貸切風呂やマッサージチェアなど、全てで小金を稼ごうとする商魂が目立つ。利用されないのはもったいないので、料金はできるだけ安くして、客に喜んでもらった方がいいのにね。
何年か前に、この時期に長野・山梨方面に旅行に行った時の、高速道路周辺の紅葉の素晴らしさが忘れられずに、それ以来、11月になると紅葉と温泉を目的に出かけるようになった。今年もどこに行こうかと悩んだ末、何度も行ったことのある蓼科周辺と、良質な温泉狙いで石和周辺に行くことにした。
天気は生憎の雨模様、高速道路周辺の紅葉は少し遅い感じ。今回から、車に装備されているACCを使ってみることにした。簡単に言えば、前の車に追随して車間距離と車速を自動的に調整してくれる優れもの。今までは、せっかくドライブを楽しみたいのに、車に任せるなってもったいないと思っていたが、使ってみれば快適だった。特に、ブレーキをイチイチ踏まなくてもいいのが楽だ。前に車がいなくなると急加速するので、ある程度の慣れは必要だけど。
昼食を取るために、一つ前の諏訪南ICで高速を降りて、エコーラインを走る。
昼食後は、女神湖へ行ってみることにした。大門街道を気持ちよく走っていく。周りの紅葉は少し遅いにしても、まだまだキレイだ。
しばらく走ってから、何となく違和感を感じ始めた。目の前にチカチカする輪が見え始めたのだ。やばい、これがここ数年前から始まった閃輝暗点の発作だ。放っておけば治るのだが、その後、激しい偏頭痛が起きて、吐き気が襲ってくる。医者からは片頭痛が起きないように薬をもらっているので、すぐに車を路肩に寄せて薬を飲んだ。大事を取って、女神湖はやめて、宿に直行することにした。参った。