午後3時過ぎ、今夜の宿である「安曇野 穂高ビューホテル」に着いた。何度か泊まったことがある「ホテルアンビエント安曇野」のすぐ近くだ。周りは木々に囲まれ、他に建物は何もない。結婚式もやれる立派なホテルだ。
洋室のツインを予約していたが、広い和洋室に変更になったことはラッキー。部屋には楽しみにしていたお菓子が置いてなくて、お茶の用意だけ。こういうのは、珍しい。お菓子はお土産の宣伝効果もあるのだから、ケチってはいけない。
施設内には、けやきの森の散歩道などがあるらしいが、天気が悪いので外には出なかった。温泉までが少し離れていて、年寄りにはキツかった。お湯はぬるめ、長く入っていられる。
お楽しみの夕食は、フランス料理のコース。ワインが1杯、厳選いい宿プランのサービスでついている。
スタッフの感じも良くて、楽しかった。少し酔ったせいか、部屋に帰ってすぐに寝てしまった。
大好きな旅行だが、夏休みはどこも家族連れで混むし、道路は渋滞だから8月は出かけなかった。9月になったらツアーで伊勢志摩観光を計画していたが、参加者が集まらず催行中止になった。
それではと、9月の初めに急遽行くことにして、何とか予約を取った。こちらの蒸し暑さから逃れて、高原で涼しく過ごすのが狙いだ。心配なのは、雨の予報が出ている天気と、一週間前から体調を崩している女房のことだ。食欲がない女房なんて、結婚してから見たことがない。気持ちのいい食べっぷりが、早く戻ってきて欲しいのだが。
午後2時少し前に安曇野ICを出て、大王わさび農場へ向かう。実は以前にも来たことがあるのだが、その時は子どもたちがまだ小さくて、園内を見学しなかった。今回はゆっくり見て回るつもりだが、楽しみにしていたクリアボートでの水上遊覧は中止になっていた。
映画撮影でも使われた水車小屋からスタートして、園内を回っていく。黒いシートが掛けられた下には、わさびがビッシリ育っている。伊豆のような川の源流に段々で作るのと比べて、こちらは大量生産の工場という感じ。
子どもたちの写真を撮ったわさびの石像の所では、まだ小さくて可愛かった子どもたちのことを一瞬思い出した。
10時過ぎに家を出て、246を西進し、小山の須走ICから東富士五湖道路に入る。さあ、ここから楽しい高速ドライブだ。免許を取ってから続けている無事故無違反は、既に40年を越えた。覆面PCに注意して、制限速度を守って走る。
昼食は施設の充実した双葉SAに入ったが、女房は朝の食べ残しのパンを持ってきたので、それでいいという。旅行に出た時は、その土地の旨いものを食べるのが楽しみなのだが、付き合っておにぎり2つを買って、外のテーブルで食べた。
自販機のコーヒーは、最近ではスマホで買えるようで、少し迷ったが無事エディで買えた。小銭なんて持たなくても、大抵の用は済んでしまう便利な世の中になってきた。
