夫婦で旅行2015伊豆湯河原

　宿に入るには早すぎるので、どこかで時間をつぶそうと探すと、すぐ近くの別荘地の一角に村上康成美術館があった。
　釣り好きであれば、一度は見たことがあるヤマメのイラストが印象的だ。ご本人も、岐阜県で生まれ、釣りが大好きだと紹介されている。帰りに、自分へのお土産にハンカチを買った。

　４月から、女房が完全主婦になった。実は昨年の３月で仕事は退職したのだが、１年間だけ週に３日で勤めを続けていたのだ。だがそれも、３月で終了。長く仕事を続けていたので、主婦業だけでは毎日物足りないらしい。外に出る機会もなくなって、病気にでもなったら困るので、楽しみを増やすつもりで旅行を計画した。
　時期はＧＷが始まる前の隙を狙って、休みを２日もらった。行き先は、いつもの伊豆方面。旅行番組は必ず見ることにしているが、どうしても行く可能性がある近場を真剣に見るため、伊豆や山梨などが多くなってしまう。
　今回は、いずれも「厳選いい宿」という番組で紹介した宿を申し込んだ。割引や特典もあって、お得なプランだ。

　日曜日の９時半に家を出て、箱根ターンパイクを上り、伊豆スカイラインから伊豆高原へ。春になったからなのか、バイク野郎が、どの休憩所にも大勢集まっていた。
　昼食は、第一候補がカーナビに入っていなかったので、次の候補である「バターノート」という一碧湖近くのお店。良く見る伊豆の不動産屋さんのＨＰに紹介されていた店で、注文したのはペペロンチーノのパスタランチ。食後のコーヒーも、おいしかった。

　３時過ぎから、予約した貸切温泉へ。２人には十分な広さで、のんびり湯に浸かる。今回は外にある露天風呂ではなく、建物の中にある内風呂にしたが、部屋から近くて良かった。
　入浴後、夕食までには時間があるので、散歩しようと下りて行くと、ちょうどバリの民族衣装を着て撮影ができるイベントをやっていた。女房が、やると言って聞かないので、しぶしぶやってみたが、スタッフが撮った写真をチェックアウト時にくれるので、とてもいい記念になった。
　夕食では、バリの民族舞踊のショーがあって、あの独特の動きが面白かった。そして、夕食後にカラオケへ。５０分間、ノンストップで歌い続けた。部屋に戻って、またすぐに夜食に出かけた。飲み物も食べ物もいろいろあって、お腹は張り裂けそう。もちろん、部屋に戻って胃薬を飲んだ。この宿は楽しくいていいけど、健康には悪そうだと女房と話していたら、知らないうちに寝てしまった。

　２時過ぎに、今夜の宿である「アンダリゾート伊豆高原」に到着。２度目の利用だが、バリをイメージした雰囲気やスタッフの明るい対応などがとても気に入っている。今回は少し部屋を高い方にしたので、広さも申し分ない。
　この宿のいいところは、飲み物がフリーなこと。部屋の冷蔵庫から、夕食のアルコール類、カラオケでの飲み物や夜食もすべてタダ。カラオケや貸切温泉や卓球、ダーツなどの遊具類もタダ。食事もしっかりしているし、夜食も充実している。まさに、至れり尽くせり、なのだ。
　さらに、宿泊客を楽しませる様々な仕掛けがある。例えば、館内のどこかに隠れている青いカエルのぬいぐるみを見つけたら賞品がもらえるとか、うまくいけば無料招待券がもらえるゲームとか。

　まだ時間があったので、前から気になっていた「野坂オートマタ美術館」に寄ってみた。オートマタというのは、ゼンマイなどの動力で動く人形のこと。飾ってあるだけでは良さが分からないが、動きを動画で紹介している。また、一日に何度か実演があって、実際にいくつかのオートマタを動かしてくれる。良くできていて、楽しかった。