次は、テレビによく紹介される旧天城トンネル。国道脇の駐車場に停めて、歩く。歩いている途中で何台かの車に追い越され、車で入っていけることに気が付いた。
途中の渓流をチェックしながら歩くが、伊豆の渓流は丹沢の感じと似ているなと思った。歩くこと30分、やっとトンネルに到着。川端康成も踊り子もここを歩いたのかと思うと、少し感動。往復1時間は、いい運動になった。
3時が近づいたので、旅館に向かうことにした。途中で交通事故現場を目撃、1台がカーブを大回りして対向車にぶつかった、ような感じ。パトカーが1台、到着していた。車に乗っていた少年だろうか、道端に座って悠然と本を読んでいた。事故直後に、ずいぶん落ち着いている子供だと驚く。
ループ橋を渡ってすぐ先を、左折。少し修禅寺方向へ戻る感じに行くと、七滝温泉郷がある。ご存じだとは思うが、この地域では「滝」を「たる」と読む。名前の付いた滝が七つ、周辺にあるらしい。今日の宿舎は、「七滝温泉ホテル」。場所はすぐ、見つかった。
スカイラインを冷川で降りて、天城峠を目指す。グーグルマップでチェックしてきたところによると、山越えが近道なのだが、カーナビの指示通り行ったら修禅寺経由だった。大通りを優先する設定らしく、運転者の腕を知っているようだ。
せっかくだから、途中にある浄蓮の滝に寄ってみた。はるか40年以上も昔、来たことがあるのだが、ほとんど記憶はなくなっている。釣りもできるらしいが、観光客の見る中でやる勇気はない。
部屋は落ち着いた和室、もちろんトイレ、洗面、テレビ、エアコンなどは完備。風呂は貸切風呂に入るが、なかなか広くて快適。1階の部屋だったが、窓の外は木しか見えなかった。近くに滝があるようで、水の流れる音が聞こえる。
早速、温泉に入って、あとは夕食の6時を待つ。3つあったプランの中でも、料理がいい一番高いプランを選択しておいたから、楽しみだ。このところペンションを利用することが多く、部屋にトイレがなかったり、テレビがなかったり、狭かったり、いろいろな経験をしてきたが、やはり旅館は、いいな。全て揃っているし、畳に寝転がってのんびりできるし。
夕飯は、船盛りと金目鯛の煮つけ、肉の朴葉焼き、カキ、ゴマ豆腐、天ぷらなどなど。ビールのせいか、量が多いのか、食べきれなかった。これだけ出れば、高いプランにして正解だった。
満腹感とビールの酔いで、9時前に布団に入った。そして、すぐに眠りに落ちたようだ。