今日の宿は、伊豆高原にある「ホテル＆スパ アンダリゾート伊豆高原」。今回で５回目（別邸を含む）の利用となるが、ほとんど同じ宿に行かない我が家にしては、特別の宿である。
バリ島風の建物、調度品、香の匂い、どれもが懐かしい。スタッフのおもてなしの笑顔は、いつも変わらない。
この宿の気に入っている点は多いが、例を上げれば、飲物はお酒も含めて飲み放題、部屋の冷蔵庫はもちろん、カラオケルームから注文しても無料。食事中や夜食タイムも飲める。
次に、貸切風呂やカラオケやマッサージチェアや遊ぶメニューは、全て無料。景品が当たる「カエル探し」に、女房が燃えてしまって、宿の中を移動する度に探し回るので、一見すると「怪しい人」になっていた。
食事の前に貸切風呂へ、食事の後にはカラオケへ。２時間やって、１時間休んで、また２時間やって。１０時前から始まる、いろんなお酒が飲める夜食タイムに行くことはできなかった。
夕食の最後に、記念日の人をスタッフ皆で祝ってくれるのだが、我が家のテーブルにもケーキが運ばれてきた。チョコレートにお祝いの言葉「祝！還暦」と書いてある。泣き虫な女房が、泣かない訳がない。思い出に残る、誕生日となった。
まずは参拝だが、自分は神や仏を信じていないので、したのは女房だけ。以前は自分もしていたのだが、何度同じことをお願いしても聞いてくれないので、信じないことにした。
次に、神社の奥にある大楠を見に行った。樹齢2000年と言われ、人に願い事を言わずに幹を回ると願い事が叶う、幹を1周すると寿命が1年伸びるといった伝説が話題らしい。確かに、立派な木だった。
最後に社務所に寄って、最近女房が始めた御朱印帳をお願いした。まだ始めたばかりだが、思い出が溜まっていくようで楽しみだ。
昼食は、網代にある「笑ぎょ」。活きイカの料理が有名らしい。女房がイカ好きなので、この店を選んだ。
少し離れた駐車場に車を止め、道路を渡るのが一苦労。こんな所で轢かれて「のしいか」になっては、洒落にならない。
店は２階、海（港）が見えて気持ちがいい。活きイカは時価となっていたので、イカ刺し定食1,400円を注文すると、今日は活きイカしかできないという。ちなみに、3,000円とか。結局、刺身定食1,600円を頼んだが、隣の若い女子３人組が活きイカを食べていたのをあとで知った。負けた。
今年最後の旅行は、冬でも暖かい伊豆に行くことにした。今回は女房の誕生日に合わせて、お気に入りの宿でお祝いをしようとの計画。宿の申込みも、記念日プランなるものでお願いした。さて、どんなサプライズがあることやら、とても楽しみだ。
伊豆には、箱根から伊豆スカイラインを通って行くのがいつものパターンだが、今年の寒さを考えて海沿いを行くことにした。心配した天気は晴れ、太陽に光った海を見ながらのドライブは、とても気持ちが良い。
早川を過ぎ、真鶴道路を通って、湯河原へ。熱海海岸自動車道を快適に飛ばせば、すぐに熱海だ。以前から一度は行ってみたかった「来宮神社」に、寄ってみることにした。駐車場は平日だと言うのに混んでいたが、何とか誘導してくれて駐められた。
次に寄ったのは、「起雲閣」。大正時代に別荘として建てられ、その後、旅館となり、2000年に熱海市の所有となって公開されたらしい。多くの文豪に愛されたそうで、日本の伝統的な建築様式の残る本館と離れ、外国の様式が融合された独特な洋館だけでなく、緑豊かな庭園など見所も多い。
印象的だったのは、立派な暖炉と、景色が歪んで見えるガラス、雰囲気のある風呂場など。入館料510円は、高くない。