夫婦で旅行2016伊豆高原９月

　楽しみな夕食は、部屋食になる。スタンダードプランではあるが、十分すぎる内容だった。
　厳選いい宿プランなので、飲み物が１杯サービス。立派な舟盛に続き、天然わさび、煮アワビ、伊勢海老、天ぷら、鍋物、そして締めは金目鯛の煮つけ。これがスタンダードなら、グレードアップしたらどうなるの？
　夕食が佳境に入ったころ、携帯が鳴った。娘からの電話で、おばあちゃんの具合が悪く、食事中なら悪いけどと前置きして、ひどく戻してしまい布団がすごい状態になっているとか。まさに、食事中だった。
　さらに電話は何度かかかってきたが、下痢も起こし、状態は最悪の域に入ったようだ。飲んでなければ帰るという選択もあったが、ここは子供たちに任せるしかない。
　宿にも無理を言って、朝食は早めに出してくれるよう頼んだ。

　９月は仕事が忙しい時期、そんなことは気にすることもなく、女房は自分の一週間の海外旅行を予約してきた。女房ばかり楽しませるのは癪なので、厳選いい宿プランの中から伊豆高原の宿を予約。
　日曜日の午前中が仕事なので、午後に出発。翌日はどこかで旨い昼飯を食べて、帰って来ようという計画だ。ドライブと宿を楽しむのが今回の目的で、観光はない。
　伊豆に行くなら昼飯は三島のウナギというのが最近のパターンだが、今回は昼食後に家を出発。ターンパイクを登って、伊豆スカイラインへ。心配した天気も、大丈夫のようだ。
　珍しく伊豆スカイラインでは、大型バスと何台もすれ違う。中国からの観光客にしては、やけに連続して来る。女房の見立てでは、途中にある宗教団体の催しの関係ではないかと。これだけの信者を動員できるって、すごいな。

　宿への道が少し分かりにくく、最初は通り過ぎてしまい、余計なドライブをして戻った。別荘地のひな壇場の土地に、外壁のレンガが特徴の宿。今年の4月にオープンしたばかりの「山之辺の宿　桜舞」だ。
　対応してくれた女将さんは、芸能人の誰かに似ているのだが、誰だか思い出せない。とても笑顔が優しい。
　部屋は露天風呂付、でもせっかくだから貸切風呂にも入ってみた。温泉は同じだから、あまり意味はないかも。
　部屋にはネスプレッソマシーンがあり、コーヒーは何杯も飲める。アメニティも充実している、とは女房の弁。なかなかの宿だ。

　朝食は３０分ほど早めに出してくれた。チェックアウトすると、お土産と言って、ドーナッツをくれた。まさに、至れり尽くせり。これで１人15,000円を切るって、信じられる？我が家の「常宿」に、登録された。
　どこにも寄らずに、我が家を目指す。11時前には帰宅、おばあちゃんの具合は落ち着いていて、熱も下がっていた。
　布団の始末や、ゴミ出しなどを済ませて、ホッとしたら眠くなった。旅行に行って疲れていては、意味ないけど。

　食事中の方には、不適切な表現がありましたことを、お詫びします。
　最後まで読んでくれて、ありがとうございました。