伊豆高原の桜並木

　８時、朝食へ。焼きたてのクロワッサンの、香ばしくておいしいこと。サラダ、自家製ヨーグルト、アサリのクラムチャウダー、卵焼きなど、どれもうまい。ここの奥さんは、結構、やりますな。
　

　毎月１回のペースで、女房と安い宿へ泊まりに行くことが、このところ続いている。３月は仕事の方が忙しくて、土日も休みがままならなかったが、やっと峠を越えた２３日、出かけることにした。
　東京では桜の開花、そして満開との情報もあるが、伊豆高原の有名な桜並木を一度見てみたい。そして、うまいものを食べて、ゆっくり仕事の疲れを温泉で癒やしてこよう。
　箱根越えは、今日は箱根新道を通った。いつもはターンパイクを気持ちよく走るのだが、無料となった箱根新道の方が女房のお勧めなのである。確かに、渋滞もなく、道路も広くて、快適さでも遜色ないのだが。

　９時４０分、現地を出発。途中、十国峠でお土産を買って、あとは無料の箱根新道を降りて、一気に地元へ戻ってきた。ところがどうだろう、南足柄の桜はほぼ満開に近いではないか。伊豆の方が早いんじゃ、ないの？向こうの方が寒いのだろうか。冬の時期を暖かく過ごせる別荘地だと思っていたが、やはり南足柄の方が、住みやすいのかもしれない。
　昼食は、近くのバーミヤンで海老焼きそば。

　てな、短い旅行でした。

　最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　閉じる、

　部屋に帰り、歯を磨いてベッドに入ったら、９時前だというのにすぐに寝てしまったようだ。今回の目的は骨休めだから、それでいいのだが。
　2日目、２時半に目が覚めて、朝までジッと考え事をしていた。今回の異動では、ある事情があって、異動を切望したのだが聞き入れてもらえず。もう会社への未練もなくなって、退職金が減らされる前に辞めた方がいいと思うようになった。あとは、いつ辞めるかだが、、、今でしょう！じゃなくて、キリのいい９月いっぱいか、１２月か、３月まで頑張るか。やる気が無いのに、いつまでも残るのも会社にも悪いし。辞めた後の生活に、不安もあるし。そんなことを考えていたら、朝になっていた。
　女房が風呂から戻った７時、散歩に出かけた。別荘街を歩くのって、とても楽しい。物件を物色しているようで、この家は嫌だとか、こんなのがいいとか。長く住んでいないのか、荒れ果てた家も多い。あまり樹木が多く無くて、海が見渡せて、プライバシーが守られる、そんな家がいいな。、、、なんて夢の中をさまよった。

　途中で一度だけ休憩して、あとは宿まで走った。カーナビに新しい道路が入って無くて、最後に少し戸惑ったが、午後３時、何とか今宵の宿ペンション・ノエルに到着。
　大室山を背にした海を見下ろす傾斜地にある別荘地、自然も多く残っていて静かだ。部屋は、バストイレ付きのダブルベッドの部屋。掃除も行き届いていて、清潔だ。ただし、温水便座ではない。
　チェックインして、部屋に荷物を置いてから、早速、桜並木を見物に出かけた。

　宿に戻って、温泉へ。２カ所あって、２４時間利用可能。まずは広い方の温泉へ、女房と行ってみた。お湯は熱すぎず、適温。長く入っていられそうだ。すぐに肌がツルツルしてくる。長湯は苦手なので、頭を洗って、すぐに出た。最近は、どこも貸切だから、気を遣わなくていい。
　楽しみな夕食、だが時間を忘れてしまい、６時に食堂に行くと、６時半からだと言われてしまった。飢えた夫婦みたいで、格好悪かった。６時半に、再度出直し。
　食事は、評判通り、どれもしっかりした味でおいしい。ペンションというと、家庭料理に毛が生えた程度が多いが、ここは違う。いろいろ出たが、何だったかほとんど忘れてしまった。中でも魚介のブイヤベースやステーキがおいしくて、量も十分。胃の大きさではとても敵わない女房も、満足だったようだ。

　帰る前に、大室山の麓にある、さくらの里に寄ってみた。広い敷地に芝が張ってあり、多くの種類の桜が植えてある。まだまだ早すぎる感じだが、葉桜になっているものもある。桜に詳しい女房が言うには、花と葉が一緒に出る品種じゃないかとのこと。ふむふむ。
　

　桜並木は二つ、伊豆高原駅の方から伸びる縦の道路と、海と平行に続く古くからの横の道路。まずは横の並木を歩く。こちらは古木だそうだが、まだ花は５分咲きというところ。でもよく見ると、花芽はあまり残っていない。冬が寒かったから、鳥の餌になってしまったのだろうか。
　ゆっくり下っていくと、２０分ほどで縦の桜並木へ。こちらは人も多く、桜の花も多い感じ。急な坂を駅の方へ下っていけばいいのだが、帰りがきついのでそのまま宿の方向へ登って行った。
　途中、ネットで目を付けている別荘の物件の写真を撮って、叶わぬ夢をふくらませる。目覚めれば輝く海、温泉がいつでも入り放題、静かな環境、そんな生活がしてみたい。　　　　　　　　　　　