式が終わると、写真撮影やらライスシャワーやら、イベントが続く。披露宴（パーティー）が始めるまで時間があるので、熱中症になる前に年寄りは日陰を求める。
いよいよ開宴、自分の出番までは緊張したが、いざマイクを握ってしまうと腹が据わった。主賓にはあるまじきユーモアばかりの挨拶、会場にはシラーっとした空気が漂う。後で新婦から、あれで雰囲気が良くなりましたとお世辞を言ってもらえて、ホッとひと安心。この優しさが、新婦の長所だ。
新郎は高校の後輩だが、あの真面目さは若いころの自分を見ているよう？だった。でも、挨拶になるとしっかり堂々としていた。最近は、新郎の出番がやけにあるのに驚いた。
新婦から親への手紙のところで、涙が止まらなくなった。歳とともに涙腺が弱くなるのはしかたがない。
パーティーが終わったのが３時、そこからホテルへタクシーで帰還。すでに女房も戻っていた。１人でガラス工芸教室に行って、作品を作って来たとか。疲れたので、温泉に入ってからベッドでウトウト。目が覚めると夕食の時間だった。だが、先ほどまで料理を食べていた胃には、豪華な夕食がお仕置きのように思われる。少しだけ手を付けて、あとは女房に任せた。さすがに女房は拒否することもなく、完食。こちらは夕食後、太田胃酸のお世話になった。
